別切り航空券を購入の場合の注意点

別冊航空券

別切り航空券の注意点

乗継便を含めて目的地まで1枚の航空券で購入することが基本です。
航空券を航空会社ごとになど分割して購入することを別冊航空券(別切り航空券)と呼びます。分割して購入する方が安くなりますが同日乗換の場合には以下のようなデメリットがあります。

  • 同一航空券(通し)とは
    乗換のある区間の航空券を1枚の連続した航空券で発券すること
  • 別冊航空券(別切り)とは
    航空券を経由地で分けて2枚以上の航空券で発券すること

航空券の約款では目的地まで運送するというだけの契約であり定刻に到着するという保証はございません。

乗継時の保証がない

航空券の運送契約は航空券1枚ごとになります。
上記の図の同一航空券の場合は始点・東京から終点・西安までA航空とW航空が連帯して運送するという契約になります。この場合、例えばA航空が遅延し乗り継げなかった場合にもA航空及びW航空がたとえ翌日便になったとしても西安まで振替便を手配する義務があります。
機材整備などA航空の事由による遅延の場合には経由地で1泊せざるを得なくなった場合にはホテルも提供されるのが一般的です。航空会社の事由によらない天候理由の場合はホテル等は提供されませんが振替(代替)便は手配されます。

別冊航空券の場合にはA航空は東京から北京まで、W航空会社は北京から西安までのそれぞれの区間のみを運送するという契約となります。そのためA航空が遅延してW航空に乗り継げなくてもA航空は遅延に対しての補償をする義務もありませんし、W航空としてはお客様都合により搭乗されなかったという乗り遅れという扱いとなり先の航空券は無効になります。
航空券は第一区間から順番に利用するという規則がありますのでW航空の北京→西安間を乗り遅れた場合には同一航空券は以降の区間(つまり西安→北京)は全て無効になります。そのため北京/西安/北京の航空券を空港で再度購入しなおさなければなりません。

スルーチェックイン、スルーバケージができないケースがある

出発空港にて乗継便の搭乗券を発行したり、預け荷物の荷札を最終目的地まで発行することをスルーといいますが、航空券を分けて購入した別冊航空券の場合はスルーチェックイン、スルーバケージをしないという航空会社が増えてきております。
スルーチェックインができない場合には経由地で入国手続きをし、預け荷物を受け取り後に乗継航空会社のチェックインカウンターでチェックイン・荷物の預けが必要になり2時間程度の乗換時間では入国・荷物受け取り・チェックインという手続きが完了せず乗り遅れる危険性があります。

同一航空会社間でも分けて購入した場合は別冊航空券となります。

例 : ANA ホノルル → 成田 :  国際線割引航空として購入
ANA 成田 → 札幌   : 上記とは別にANA-webにてスーパーバリュー運賃で国内線のみ購入
上記の場合も別冊航空券(別々の運送契約)となりホノルルからの国際線が遅延し札幌行きに乗れなくても国内線振替はしていただけません。

上記のように同日乗り換えがある場合にはなるべく別冊航空券ではなく、1枚の同一航空券で手配できる航空会社を選ぶのが良いと思います。

では6時間の乗換時間があれば別冊航空券でも大丈夫ですかという質問を良く受けますが、当日の運行状況・天候によりますので確実に何時間の余裕を見れば大丈夫かは断言できません。

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この記事を書いた人

海外渡航歴101回。
海外航空券手配歴10年以上。

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